手術前の検診

今日は、手術前の検診に行ってきました。検診といっても、血液検査の結果を聞いて、手術前後の注意事項の説明を受けるだけです。触診はなし。

血液検査の結果は「問題なし」とのこと。「5ちゃんねる」の専用スレに書いてありましたが、糖尿病の気があると、局部麻酔しかできないため、手術中と手術後、どうしても痛みに耐えねばならないようです。

ちなみに、外科医になった友人から、「手術する患者が肥満体だと、執刀医も看護婦も、皆でげっそりする」という話を聞いたことがあります。脂肪をかき分けて切り刻まねばならず、時間もかかるし、丁寧な作業の妨げになるそうです。要は、不健康だと、満足な外科手術は受けられないということ。

このクリニックでは、症状や治療方針の説明は、必要最小限のことを書き足すだけの用紙を使って行います。というか、どこもそうなのでしょう。用紙には株式会社シンリョウという医療商社のロゴが入っていますから。

初診の際にもらった用紙の裏面には、「痔ろうの分類」と「分類ごとの治療方針」が記載されていました。

(痔ろうの分類)

I型: 皮膚の浅いところをはう痔ろう。きれ痔に合併することが多い。
II型: 内外括約筋を瘻管が貫く痔ろうで、痔ろうの6割を占める、最もポピュラーな痔ろう。
III型: 痔ろう全体の約3割を占め、肛門の後ろに痔ろうの入り口と膿みの溜まりのある、複雑な形の痔ろう
IV型: ほとんどありません。

(分類ごとの治療方針)

I型、後方II型痔ろうは、開放術式、シートン法(瘻管に輪ゴムを通す方法)
前方・側方のII型痔ろうは、開放術式を行うと肛門の変形を来すため、括約筋温存術式、シートン法の適応となります。
III型は、肛門の変形を最小限にする筋肉充填術式またはシートン法にて行います。

シートン法というのは、シートン先生が開発した術式かと思ったら、Seton Replacementの訳みたいです。筋肉充填術式というのは、今日もらった用紙には、「Hanley変法」という括弧書きの説明がありました。